オープン・ガーデン・飯屋 失業主夫ではありません。 しっかり働いております。                          


by naraonarao

カテゴリ:空想庭園( 3 )

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今日、16夜の月はこの時間(午前0時30分)でちょうど真上にあります。花鳥風月を愛でるという言葉がありますが、月を楽しむ。という行為は、他の、たとえば、花とか、風とかに比べると天候さえ整えばかなり安定確実(?)な悦楽路線のような気がします。・・・ 花の咲き具合を理想の状態に持って行くのは至難の業ですし、あっ、この風。という感じを体験するのはもうほとんどそれは運でしかないような気もします。
18か19の冬、関西を旅していた時、大阪の友人Hの、「これから、お月さん、見に行かへん。」という独特の言葉で、京都の銀閣寺に連れて行かれたことがあります。

どういう経路で行ったのか、その後、どういう風に帰ったのか、・・・ それは見事に記憶から欠落しているのですが、その夜、銀閣寺で過ごしたあの時間だけはいまだに鮮明です。とてつもなく寒かったこと、あの夜の不思議異様な明るさ。あれはもうお月見とかいう風雅な遊びというレベルでは無かったです。さぁーと幾重にも幾重にも降り注ぐ月の光の粒子が見えるような、その音が聞こえているような、そして、そういう風にそれを見ている自分を自分が見ているような、・・・ そういう満月の夜の銀閣寺の体験でした。

月の光は、何処にでも、誰にでも平等に降り注ぐので、あとは受け手の問題だけだと思ったりします。・・・ あの時の感覚を再現したくて、椿を刈り込んでみたり、砂を盛ってみたり、色々と小賢しいことを試してみてはいるのですが、・・・ あの時の、あの時間は、もう二度と帰らない。・・・ そういうものかもしれないですね。
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by naraonarao | 2005-10-19 02:21 | 空想庭園
学生時代に、趣味人の友人に見せて貰った、奢覇都館というこれまたマニアーな出版社から出ていた作者不明(作者不詳だったのではなく私が作者名を忘れた。バタイユだったような気がします。)の一冊の本の中の一枚の挿絵。それが今でもいつで私の脳裏に刻まれています。そこには大温室が描かれており、その温室の中には池が作られていました。・・・ 温室の中に池を作ったというより、池を覆うように囲うように温室が作られたといった方が正しいのかもしれません。温室の扉を開けるとそこは池という構成だったのですから。
池というものが物心ついた頃から無性に好きでした。そして、温室の中にいる感覚。そういう同じ感覚と好みを持っている人が他にもいるということが嬉しかったのかもしれません。・・・ その人は一枚の絵で実現していました。出来たら私は実際に作って実現させたいと夢想しています。
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by naraonarao | 2005-05-30 01:07 | 空想庭園
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田んぼのあぜ道に普通に見られるチガヤです。庭に増殖してくると、スギナ、ドクダミ、ヨモギ級のやっかいな雑草のひとつになりますが、この季節、こんな風に花穂を伸ばして、ノアザミと混生していたりする姿はなかなか美しく、独特の風情です。・・・ もし、誰かが幾分広い庭の作庭を私に任せてくれるとしたら、このチガヤだけの一角を設けてみたいなあと夢想していたりします。月の晩とかどんな感じでしょう。
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by naraonarao | 2005-05-28 01:11 | 空想庭園